3月28日(水)11時より東京・青山にある日本ラグビー協会にて女子7人制代表HC(ヘッドコーチ)就任記者会見が行われた。4月から女子として15人制、7人制を通して初のフルタイムとなるHCに就任することになったのは、かつては選手として日本代表主将として活躍し、2011年度7人制のコーチを務めていた浅見敬子氏(35歳)だ。浅見HCの当面の目標は、11月にシンガポールで行われる2013年にロシアで開かれるワールドカップ(W杯)出場権を得ることになる。
「浅見氏はリーダーとして優れている」(矢部専務理事)
また、あわせて4月から男子7人制日本代表スキルコーチに就任するパウロ・ナワル氏が、女子のスキルコーチとしても兼任することが発表された。
記者会見の登壇者は矢部達三専務理事、太田治7人制チームディレクター、浅見敬子HC、4月から立正大学大学院に進学するSO鈴木彩香、2年間のオーストラリア留学を経て「ラガール7」に所属しているWTB山口真理恵の5人。
矢部達三専務理事
浅見コーチは4月からフルタイムで強化にあたります。ナワル氏も男子だけでなく女子のスキルコーチも努めてもらうことになりました。3月23日に行われた香港大会で今回もアジアのライバル中国に勝てなかった(5-33)。来年モスクワで開かれる7人制W杯の予選が11月に開かれます。初のフルタイムコーチとして予選突破が目標に、新年度からHCを務めてもらいます。それに先駆けて3月31日の東京セブンズでは女子を指揮してもらいます。厳しい目で選手を評価し、選手もHCにアピールしてほしい。期待しています。
太田治・7人制チームディレクター
今年に入り2月に最初に浅見さんにお伝えしました。選手、コーチとしてずっと女子ラグビーに携わっていて、リーダーとしても優れている。女子のチームは女子特有の問題もありますし、女子のコーチも育成しなければならないと思い、浅見さんに白羽の矢を立てました。
浅見敬子・新HC
昨年6月から香港に向けてフィットネス、フィジカル、アジリティと強化してきましたが、結果には結びつかなかった。反省して11月のW杯予選に向けて強化していきたい。
鈴木彩香
中国との差はまだ埋まっていない。1対1でどれだけ我慢できるかが勝負になる。
(浅見HCの印象)私が初めて代表に入ったときも少しプレーしていましたが、そのときと変わらず一番熱い。そんな浅見さんの心から出てくる言葉に耳を傾けて、浅見さんのために頑張ろうという気持ちになります!
山口真理恵
日本代表に戻れるように向上し、1人ひとりが努力が結びつけることできるように選手一同頑張っていきたい。
(浅見HCの印象)(浅見さんとは)フェニックスで一緒にプレーしていたこともあります。選手のときもコーチのときもチームを盛り上げるリーダーで、コーチングを見習っています。これから浅見さんのもと頑張っていきたい。